僕らの感情
人は様々な感情を持っている。
嬉しい
悲しい
愛しい
僕達は日々、そんな多様な感情を相手に伝え、自分の脳からココロに伝えて生活している。
しかし稀に僕達は、言葉にならない感情と対面してしまうことがある。
この感情と対面してしまうと、僕達はいつだって無力になってしまう。
インスタグラムや、ツイッターやらで、相手に伝えて見せつけないと、自分を確立できなくなってしまった僕達には、この感情はあまりにも強力だ。
でもある日彗星のように僕達の前に「ある言葉」が現れた
エモい
この言葉と出会った瞬間僕達は、この地球上で感情表現の最終兵器を手に入れた。
いつだってこの言葉は、どうしようもない自分の感情をたった3音で表してしまう。
自分でも理解しきれない感情の解釈を、相手に任せ切ってしまえる。
べんり。
けど、「エモいも感情を表す言葉」であるのを忘れてはいけない。
エモいという言葉にも多様性があって、人それぞれエモいは違う。
けれども、 だからこそ、 自分の中でエモいを一旦、使うたびに反芻してみないと、相手に伝わらないエモいになってしまう。
さっきも言ったように、エモいも感情を表す言葉だから、その意味が相手に伝わらなければ意味がない。
エモいを使う時には、必ず
「この感情は本当に表す言葉が、無いのだろうか?」
って考えた上で使わないと、エモいの持つ奥深さがなくなってしまう。
僕が思うに「エモい」という言葉は、自分の見た光景を、自分たちが作った言語で表しきれない、人間の人間に対する哀しさが含まれていると思う。
だから僕はキラキラ輝いたものに対して「エモい」という言葉は使いたくなくて、あくまで人間の無力さだったり、作っては廃らせていく人間のどうしようもなさを発見したい時に使うんだ。
彗星のように現れた「エモい」は
太陽のようなものに近づくと消えてしまうから
キラキラしたものから離れ始めたところや、輝くものになろうともがく現状の中で
美しく長い尾を引きながら輝いているもの
を形容して欲しい。
Tofubeatsの「水星」エモいよ。