カメレオンの抜け殻

1日1本だけ、読むと元気になったりならなかったりするブログを書いてます。

決闘開始!(デュエルスタート!)

小学生の頃からカードゲームが好きだ。

 

僕は小さい頃から運動が得意では無くて、足も遅くて、体力も無くて。

小学生時代はサッカーや、鬼ごっこが強くて、足が速い男子がカッコいい時代だ。僕は本が好きで、よく外で遊ぶほうではなかったが、保育園からの友達と一緒によく遊んだりしていた。

しかし僕は、さっきも言ったように運動が得意では無くて、みんなと同じサッカーや、かけっこが得意ではなかった。

 

 

みんなが羨ましかった。

 

 

そんな中で、運動が苦手な僕でも、運動が得意なみんなと遊べるものがあった。

それがデュエルマスターズ」(以下デュエマ)だった。(40枚のカードを組み合わせたデッキで呪文を唱えたり、モンスターを召喚して、相手プレイヤーを攻撃して勝利を目指すカードゲームの一種。めっちゃ面白い)

 

 

デュエマは運動ができない僕でも40枚の紙束と、簡単なルールが分かれば、みんなと平等に遊ぶことができた。どんなにかけっこが速いカースト上位の友達も、ドッヂボールで速いボールを投げられる男子も、デュエマのルールに則ったテーブルの上では、1人の決闘者として平等だった。

 

当時親は、僕がカードにお金を使うことには決して賛成はしなかった。

しかし運動ができない僕にとってカードゲームは、自分が存在できる居場所となり、アイデンティティとなっていた。

 

ムルムルでブロッカーを強化してダイヤモンドカッターで勝利したり、デスマーチのビートダウンで勝ったり、バルガゲイザーからスピードアタッカーをめくって勝ったり。

 

 

僕にとってはデュエルをするたび友達と心を通わせ、勝手も負けても面白い。最高の時間だった。

デュエマでみんなとつながっていた時間はかけがえの無いものだった。

 

それでも、時の流れは四民平等と言わんばかりに訪れ、小学校を卒業する頃には、みんなデュエマから離れていった。その頃には僕も、急激に身長が伸び体力的も成長して来ていて、みんなとサッカーを楽しめるようになっていた。

 

そんなこんなでデュエマからも遠ざかり、中学校に入学し、部活も始まり、デュエマの事も考えなくなった。

 

 

それから何年か経った今でも当時のデュエマカードを見返したり(綺麗にファイリングしてあるやつ)、オンラインカードゲームをやったりしてみる。

 

すごく楽しくて、どこか懐かしくて、新鮮だ。

 

 

そこにはいつだって楽しくて瑞々しい小学生の僕達が、カードの中から召喚されてくるからだろう。

 

 

 

 

楽しい記憶と、過去の感情、そして今現在の感情を、40枚集めてデッキにしたら、

 

あの時の雑魚カードと思い出が詰まった僕の最強デッキと、

 

なかなかいい勝負かもしれない。

 

 

いや、

 

ひょっとしたら負けるかもしれない。

 

 

そうなったら、また明日からみんなと集まって、キラキラ光る思い出のスーパレアカードを自分で作って、心のデッキを強化していくんだ。

 

そしたら昨日の自分と決闘しても負けないはずだから。