カメレオンの抜け殻

1日1本だけ、読むと元気になったりならなかったりするブログを書いてます。

無計画な夕焼け

なんとなくパソコンを立ち上げて、YouTubeを開いてみる。

なんとなく表示される、あなたへのおすすめを眺めては、美人なサムネイルに惹かれてその動画を見てみる。

 

関連動画に出てきた、きのこ帝国をちょっと聴いてみる。

そのまま次の椎名林檎も聴いてみる。

 

みんなそれぞれ違う感性で、地球を切り取ってる。

 

 

世界を敵に回したり、

銀座で警官ごっこしたり、

君にクロノスタシスって知ってるか聞いてみる。

 

琥珀色の街の、あまり行かない喫茶店で、お嫁においでよ。なんて口説いたりしてる。

 

ヘッドフォンを外して、ふと窓を開ければ、まるで今夏を追い越して来たかのように、秋の風が頬に挨拶する。冷たい風は、画面に囚われた僕を一瞬で秋の日本に引き戻す。22.3度の僕の部屋へと、他人の感性に囚われた僕を引き戻す。

 

秋風に触れて赤くなる指先。それを見て僕は、そういえば今日の夕焼けは綺麗だったなって思い出す。

きっと誰かが何万回も言っているけれど、燃えるような赤い夕焼けだった。

 

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意外と夕焼けってのは意外と適当で、どの季節でも綺麗。

けどちょっとだけ、卒業式の後の夕焼けとか、好きな人とみる夕焼けとか。よく分からん感動スパイスが加わって、夕焼けの美味しさは増していく。

 

それでも、いつでも、気がついたら燃え上がっていて、追いかけても追いつけなくて、夢中になって追いかけていると、もう見えなくなって、辺り一面が真っ暗。今まで追いかけたものは見当たらなくて、月が夕焼けの残光を受けて、僕の前で光ってみせる。一晩中面影を探して、また朝日を迎える。その朝日が昨日の夕焼けと同じなのかなんて、誰も気にしない。新しい美しさに魅せられて、過去の美しさはどうでも良くなる。気がつけばまた日が沈む。

 

愛とか恋の比喩としての夕焼けが一番綺麗。

気づけば真っ赤で、追えば暗くて寒くなる。

 

真っ赤な指を擦り合わせて、ほのかな暖かさを感じる。

窓辺の愛なんてこんなもんか。

 

1つ考え事を終えた僕の頭には、新しい優先順位第1位が現れた。

今日の散歩はどこまで行こうか。

無計画な夜半の散歩に、たまには散歩の行き先や目的を決めるのもいい。

 

 

色は変えずに冷たくなった、宮古の空気と相談してみる。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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