カメレオンの抜け殻

1日1本だけ、読むと元気になったりならなかったりするブログを書いてます。

書けない理由と物語

最近ものすごく本を読んでいる。

 

きっかけは横浜に受験のために行った時だった。移動時間の暇つぶしに3冊ほど本を買ってもらって、新幹線やバスの中で読んでいたんだけど。この時にすごく久しぶりに本を読んだ。

僕は元々小さい頃から運動ができなくて、本の虫だった。震災の日も親が迎えにこない中ずっと読んでいたし、中学校に上がっても本は常に僕のそばにいた。でも、高校に入ってからは少し距離ができてしまった。

それでも僕はどこか心の隅で本を求めていたのだろう。高校三年生になって「書く」という立場をとるようになった。毎日心の奥に浮かぶ、どうって事ない事や、街で見かけた面白い話を1日に少しずつ文字に起こしていっている。

 

そんな時に受験があって、暇つぶしに久しぶりに本を買って読んでみた。自分がエッセイを書くようになってからというもの、他人がどういう風にエッセイを書くのかが気になっていたので、グーグルで「オススメのエッセイスト」を調べた。グーグル先生は「吉本ばなな先生がオススメだよ」って教えてくれたので、東京駅の書店で買ってみた。その時にちょうど「イヤシノウタ」っていう新刊が出ていたのでそれにした。

 

そこからだんだんと読書リハビリを開始したんだけれども、知らないうちにたくさん面白い本が出ていてワクワクした。思わず2週間のうちに10冊も本を買って全て読み終えてしまった。

 

でも不思議なことになんとなく文章が書けなくなってしまった。他人のエッセイから吸収するはずだったのに。おかしいなぁ。毎日書くのが少し楽しみだったのに、とんでもないスランプに陥ってしまった。せっかく1日300viewになったのにとか思いながら、少しずつ書いて少しずつ本を読んでいた。

 

そしたらある時ふと気がついた。

僕が求めていたものの本質は、「物語」だったんだなって。

小学校の頃は、お世辞にも自分が主人公な人生では無かった。その分本で色々な人の物語を得ていた。高校に入ると自己肯定感も上がって自分が主人公の人生だった。

そんな中で高校3年生になって、書くことによってつまらない日常を紡いで、自分が主人公の物語を内側から出していた。そうなると、本を読んで他人の物語を得ているので、自分のエッセイが書けなくなるのは当たり前のように思える。

 

他人の物語と自分の物語。2つの輪郭をゆっくり重ね合わせて、もう少しだけ上手な文章で、もう少しだけワクワクする文章を書いていきたい。あわよくばちょっとだけ生活の足しになるといいなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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