カメレオンの抜け殻

1日1本だけ、読むと元気になったりならなかったりするブログを書いてます。

缶のコーラは美味いのか?

なんだかパッとしない気分のまま8月になってしまった。
普段、日付を書く仕事をしているが、集中していても7月と書いてしまうことがある。

 

いつもより長引いた梅雨と、晴れていても外出すればとやかく言われてしまうような世論は、奇妙な高次元で融合して僕らの周りを漂っている。

 

「今年の夏がいつもより暑かったらどうなっていたんだろう」と思うことがある。


熊谷が40度を超えたとか、南米でエルニーニョが発生しているとか。
それはそれで、世間は混乱していたかもしれない。異常気象は誰のせいか?新型のウイルスは異常気象と関係あるのか?そんなニュースが流れる中で、不意に九十九里浜や湘南で海水浴をする人間たちが映し出される。
仮に僕がそれを中華料理屋で観ていたとしたら、まずゆっくりと周りの客を見渡す。
軋みながら首を振る扇風機と、中華鍋の音の隙間から客の会話を搔きわける。
「こんな大変な時勢のなかで海水浴なんて」という客や、
黙々と額に汗を溜めながら赤いラーメンをすすっている客がいそうなものだ。
全員メシを食いに外出しているし、中華料理屋は九十九里浜より狭いだろう。
九十九里浜より広い中華料理屋は行ってみたいが。

 

まぁ何が言いたいかと言われれば、「夏」を夏と呼ぶためのものが今年は少ないということだ。ふらっと行く旅行も、缶チューハイを片手に湯冷ましをすることも、自販機の前で100円のジュース片手にたむろする中学生を鬱陶しく思うこともないのだ。

そう考えてみると九十九里浜はいいな。夏っぽさはないが海だ。浄土ヶ浜だと夏っぽすぎるからな。

 

結局。宮古にはうだるような暑さは無く、ただ風のないぬるい空気が停滞している。