惹かれる踏切
夜の踏切は妖しい。
不思議と身体が吸い込まれそうになるから、気をつけないといけない。
危険だと本能に訴えかける警告音と、侵入を防ぐのには十分だけど頼りなさの揺らぎを見せる遮断機。安定と不安定のちょうどいい狭間は、ほんの少し垣間見える危険が相対的に安全を引き出す。僕には危険が大きく眼に映る。
踏切ってすごく自殺しやすそうな名前じゃん。
ここじゃないところに踏み切る。
跳び箱の手前の冷たい床に置かれた踏切板。勢いと覚悟を維持して飛び込めば、いつもより跳べる。飛べる。翔べる。
多分僕は17歳だから、そういうところにうっすら見える希死念慮に触れて、上手く躱せたって楽しんでるだけだ。躱せ無かったら終わりなのにね。しょうも無いけどこう言う時期もすごく愛おしいよ。
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