だがいつかは印税生活
自分の言葉だけで、ただひたすらに、虚空に向かって言葉を吐き続けるのが得意だ。
こうやって有る事無い事何も考えずにタイピングしていけばいい。
わかりやすい文章は苦手だ。
それを克服しつつ、文章を書く楽しさを知ってもらおうと思って書いた。
何もない白紙を自分の言葉でひたすらに埋め、読まれても読まれなくてもそこに存在し続けるのだ。デプリのようにひたすら誰にも気づかれず、危険だと判断された時にだけ攻撃されるのだ。
意味を感じない日常に、希望を見出すために書いても何も得られない。
電気をつけない部屋で、鬱々とした気分を書く。自分が芥川や漱石であると思い込みながら、書く。この瞬間が無駄であることを理解しながら書く。一個もいいねされなくても書く。やる気があっても書く。なくても書く。生きていれば書く。死んでも書く。
一銭にもならない狂気じみた脳を、一度取り出し、じっくり眺め、原稿用紙に叩きつける。コンプレックスも、日常も、ストレスも忘れて書く。その瞬間を誰に奪えるだろうか。
鬱の時こそいい文章が書けるが、躁でも書かなければならない。
誰かによく分からん批判をされても書かなければならない。
真意を汲み取られなくとも、理解したふりをされても書かなければならない。
そういう生活を送るが、一銭にもならない。