カメレオンの抜け殻

1日1本だけ、読むと元気になったりならなかったりするブログを書いてます。

秋のカブトムシ

僕達をアップデートしてくれるiPhoneと、僕達のココロをヘッドフォンで連結させる。

ヘッドフォンから流れる音楽は、閉じた僕の心と世間をつなぐ数少ないパイプラインだ。そのパイプラインから仕入れた情報によると、今は9月で、秋と呼ばれる季節になっていくようだ。

 

まだセミが鳴いて、蒸し暑い日々なのにもう秋なのか。

 

iPhoneエレカシの「ふわふわ」で僕と世間のズレを直そうとしてくれるらしい。「機械の心もあなどれないな。」なんて考えながら歩くと、赤信号に引っかかる。そのタイミングで曲が切り替わった。aikoの「カブトムシ」が心につながって来る。

 

結論から言うと、9月2日の赤信号の前で「カブトムシ」を聴くと泣く。

 

まあ現実には泣いていないんだけど。心から何かが漏れ出してきている。のを人生の一瞬すら求めるような赤を見ながら感じた。

 

だって蒸し暑い秋に「カブトムシ」って。季節においていかれないようにする人と、置き去りにしたまま流れる季節。

エモすぎるよ。

凛と立つのは空の青い夏にいると思ってあの人や、あの思い出を探しているのに、赤信号と僕の間にあるのは、袖を風が過ぎる秋中だなんて。

 

この信号が青になっても動けない気がした。事実動けなかった。

 

 

あなたが死んでしまって、今が何より大切なのも、間違いなく青信号を2回渡れなかったら僕で、気がつけば真横を通り過ぎる冬も、実は心の中にとどまっていたんだ。

鼻先をくすぐる春にのためにも、今この青信号を、誰かに黄色に変えられる前に渡り切らなきゃならない。

 

 

季節と心をアップデートした僕は、黄色になるまでしばらくは無敵かも。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

気に入ったらTwitterのフォローよろしくお願いします。