日めくりカレンダー
僕らはいつも何かを追いながら、何かに追われてる。
愛とか恋とか、幸せとか、エモさとか抽象的なものを追いながら
学校とか、バイトとか、進路とか現実的なものに追われてる。
日々
毎日
Everyday
先生たちは現実を見ろって言うけど、
先生たちも自分の抽象的を追ってるのかな。
僕たちの1日には、毎日意味があって、そんな自分専用の1日に意味をつけるのは自分自身。国民の義務のように、オリジナルな日々を生み出す。いわば日々のクリエイターなセヴンティーンたち。
そんな僕らが作り上げたひとつだけの日々を、カレンダーは無機質な数字の羅列にしてしまう。
素敵じゃなくなってしまった1日も。そんなはずじゃなかった1日も。想像の半分だった日も。
毎日をステキに彩れなくたって、頼んでもいやしないのに、1ヶ月保存してくれる。
いやになるなぁ。毎日毎日。
その点、日めくりカレンダーは良心的だな。
僕らに日々を1日ずつ分け与え、その日のうちに、新鮮なまま消化する。めくって日々を消してしまう事さえも美しさにしてしまう。
セヴンティーンの僕らは、流れる1日を気にかけてる暇なんてないんだ。つまんない結果とか、そんなのに気を取られてちゃだめなんだ。今日が来たって事は、きっと明日の朝も日めくりカレンダーをめくって、1日をスタートさせなきゃなんない。
今日が来た時点で明日もめくる事を考えなきゃいけない。
それはそれで嫌だけど。
今日に影響される前に、昨日にアップデートされるんだ。
昨日の結果は今日を飛び越えて、明日にエフェクトしてしまう。
だから毎日、日めくりカレンダーをめくって僕達だけはせめて、今日を置いてけぼりにしないようにしなきゃなんないんだ。
毎日がループして今日が何日か分かんなくなったら、そこで負けなんだ。
昨日に負けて、今日にも勝てない日々の始まりになちゃうんだ。毎日日めくりして毎朝今日を確認して
「せめて、昨日はダメだったから、せめて、今日だけでも。自分に戻れるように。」
って。
明日の朝もきっと来る。
って事は、明後日も明日を飛び越えようと、猛スピードでくる。
明日の朝も明後日もめくってフイにするために、明日に追いつかれる前に、今日を省みなきゃ。あるのは内省の日々だけだ。
昨日も明日も関係ない。
めくった先にある今日だけが全てだ。
1年後の今日って呼ぶであろう日のために、今日があったんだ
きっと。
きっとね。
お読みいただきありがとうございます。
Subscribe とコメントお願いします。
Amazon欲しいものリストを見て、支援していただけると嬉しいです。