なんでも無い関係
よくわからない関係は、さらによくわからない関係になった。
僕は彼女のことが好きだったし、いまでもそうなのかもしれない。
彼女もまた僕のことを好きなのかもしれないし、そうでは無いのかもしれない。
独りよがりな勇気を振り絞って、彼女にInstagramでメッセージを送ってみた。
何時間たってもみられ無いメッセージを、何回も確認する。そんな自分が虚しい。けれどもそういうところも好きだったし、好きだ。
相変わらずストーリーは、彼女を僕の隣に寄せてくる。現実では離れても、この空間だけでは近かったのに。心の距離と現実の距離は、反比例すると思ってた。
彼女とより微妙な関係になってから、僕はシャンプーの後にトリートメントをしてみた。
きのこ帝国の金木犀の夜で泣きそうになる夜は、僕を皮肉るように、平成最後っぽい。
そんな事を言っても彼女のことを僕は好きだ。
アメリカ的に言えば、人間として尊敬できるし尊敬できる。パートナーだ。
日本的に言えば、春のクマと散歩するくらい好きだ。
書けばます虚しさに僕は抗えない。