言葉の位置エネルギー

言葉は重すぎるから、投げる時も自分の体を壊さないように。

受け取る時も、変に力を入れずに最低限の力で受け取らなきゃ。

予想以上に言葉が重いと、僕らは潰れちゃうし、軽すぎても期待に沿わない重さなんていらないって思っちゃう。

言葉のキャッチボールはとても難しいし、投げる球種もストレートからスライダー、直喩から反語まで。毎回同じ力でなんて投げられない。

君の言葉は僕には重いよ。

安いベッドのマットレスが、僕をを受け止めた時に、変な音で軋むように、僕の心も、君の言葉を受け止めては、変な音を立てる。僕の心は低反発だから凹んだら戻らない。

君の言葉はいつだって、学級ヒエラルキーの上から投げ下ろされて、見せかけの位置エネルギーを増幅させて人の心に届いてる事を自覚しなよ。

自分の筋力以上のパワーを、位置エネルギーを、人をバカにするのに使わないでくれよ。

君の話は面白いし、仲のいい人達には良い人だし、僕との関係も悪くはないさ。

ただそれだけなんだ。それ以上でもそれ以下でもないよ

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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