メンタルヘルスと花

綺麗なお花を買った。

２つも。

カーテンを開ける理由を作りたかったのと、綺麗なお花を見ていれば幾分か穏やかになれるかなぁなんて思ってスミレソウとカーネーションを買った。

スミレソウはわかっても、カーネーションはさわさんに言われるまで分からなかった。けれど、なんとなく見慣れた花を、なんとなく手に取ったのは嬉しいし。急に呼んで来てくれる人も良い人だなぁって思った。

白くて雪の結晶よりは大きいけど、十分に小さい花をたくさん咲かせるスミレソウと。

カーネーションはサフラン色の花が一輪小さな額の上からこぼれ落ちそうなほど咲いているやつ。

梅の花も良かったけどでっかい木みたいなやつしか売ってなかった。

どっちも綺麗で、選んだ自分と高橋を褒めたくなるくらい、2種類の花はうまい具合に調和してる。

僕はおしゃれで素敵な花を引き立てるような花瓶は持っていなかったから。お花屋さんに寄った帰りにそのままの足でゲストハウスへ向かった。そこで花瓶の代わりにコーラの瓶をもらってきた。

帰り道に全部の赤信号に引っかかったけれど、素敵なお花を買った僕にはそんなこと関係なかった。花はこの1週間で起こっただいたいの出来事よりも、風船のように僕の浮かび上がらせていたから。

家に帰って、母親と綺麗に剪定して。コーラの瓶に水を張った。お店でお花の薬をを貰い忘れちゃったから、水に少しのハイターを入れてお花を生けた。

冷静に考えると、僕はカーテンを開ける理由を作りたくてお花を買ったけど、長く持たせるためにカーテンは開けないほうがよさそうだ。

600円で少し棚の上が明るくなって、とても心は明るくなったような気がする。

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