田舎の7月、夏は雨
7月に入れば、前日まで雨が降っていようが、雪が降っていようが、急にかんかん照りになるんだと思っていた。ダムの貯水率は著しく低下して、僕ののども渇く。こういう時に飲みたいのはきっとポカリじゃなくてアクエリアスだと思う。
けれど現実の7月はそうじゃなくて、雨が降っていた。
かんかん照りなんかじゃなくて、「高気圧と低気圧」がぶつかって前線を形成して、局地的な豪雨であった李、一日中洗濯物が乾きづらい天気を形成していた。
それでもやっぱり地球も意地を見せたいようで、7月3日は晴れにしてくれた。青い空の下で上がる気温は7月を感じさせたし、ずっと降っていた雨はこの1日のための布石のようだった。
僕はこの7月を、岩手県陸前高田市広田という田舎で過ごすことに決めていた。毎日ワカメの加工を手伝ったり。でっかい玉ねぎを育ててみたり。隣の家のお父さんと船に乗ってウニの浜見に行ったり。
素敵な田舎での生活を送っている。
都会の生活から見ればきっと「スローライフ」なんだろうけど、本当の生活のリズムはここにある感じがしている。全然スローなんかじゃなくて、田舎なりの忙しさを持ちながら、人間関係に四苦八苦しながら、生きてるんですよ。
毎日、リポビタン飲めばなんとかなると思ってるおばあちゃんとか、ガッハッハって漫画みたいに笑うおじいちゃんとか。なぜか玄関を開けて侵入している猫とか、夜道を帰っていると急に出てくる鹿とか。そんなのと生活している。
田舎での生活はよく「豊かだ」って言われるけれど。何が豊かなのかをわかっていなかった。けれど3ヶ月近く住んでみてなんとなくわかってきた気がする。
田舎はとっても生命との距離が近いんだと思う。
決して人間のペースでは進められない農業や漁業。誰かの助けになって、誰かの助けをもらわないと生きていけない。
人の生命、野菜の生命、動物の生命
それらを空の下で密に感じながら生きていくから田舎での生活は「豊か」って言われるんだと思う。
その恩恵を享受したり、自分自身が1つの生命であることを考えたり、提供したり。
自分のリズムを取り戻すことは、インプットの質を取り戻すことなんだなと実感しながら、残りの1ヶ月を生活したり、大して長くはなさそうな人生を生活していきたい。
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