一文無し
金が無いなら、無いなりの生活がある。
金がないからところどころ綻んでいるのだけれど。
暑くても自販機で飲み物も買えなかったりしてくる。
そういう時は、笑えてきたり、惨めな気分になったり、自販機の下を必死こいて探したりしている。
新しいビジネスの素晴らしいアイデアなんて湧いてこないし、働く場所もない。
やりたいことは二十歳からしかできない仕事ばっかり。
文句を言ってもどうしようもないのでいろんなところに交渉する。
夜になれば記憶をなくす儀式をする。
それでも不安になって夜の2時に眠れなかったりする。
そういう時に限って次の日は朝8時から予定が入っていて1日忙しかったりする。
希望も算段も無い毎日で、これなら中卒で就職した方がマシだなと思う。
高校を出た意味も、大学に行かなかった意味もなくなるような気がしていく。
MissionもVisionも関係なく送る生活。
くそ退屈でも次につながる。
そう思いながら。というかそう願いながら今日も頭だけでも働かせる。