カメレオンの抜け殻

1日1本だけ、読むと元気になったりならなかったりするブログを書いてます。

これからAO入試を考えている人と、そうでない人へ。

はじめに…。

 

これを書いている人間は、先生に変な目で見られながらも某横浜にある国立大学のAO入試に単騎出願し、二次試験(小論文、面接)まで合格したものの余裕をブっこき過ぎて三次試験(センター試験)で落ちた人間です。信用せずに読みましょう。

 

 

[目次]

  1. AO入試ってどんな入試?
  2. AO入試に向いている人ってどんな人?
  3. 出願前にやっておいたほうが良い事3選
  4. 一次試験編その1  志望理由書
  5. 一次試験編その2  学習計画書
  6. 受験期間中の過ごし方
  7. 二次試験編その1  小論文の書き方
  8. 二次試験編その2  面接で何をアピールすればいいの?
  9. 三次試験(センター試験)がある人へ
  10. まとめ

 

 

AO入試ってどんな入試?

まずは最初に、AO入試がどんな形態の入試なのかを、推薦入試や一般入試との違いから比較して説明していきます。

AO入試は正式名称を、「アドミッションオフィサー入試」と言います。

大学が求める人間像であるアドミッションポリシーと、入学を希望する人がマッチしているかどうかを、面接や小論文で総合的に判断して合否を決めます。推薦入試が学校が推薦した人を審査する試験であるのに対して、AOは個人推薦です。ほとんどの大学で評定や成績に関係なく募集しています。自分がどれだけその大学に入りたいかだけで、高校の意思に関係なく出願できます。更に特徴のひとつとして、一般的に難関校と言われている大学以外はセンター試験を課していない学校が多いです。基礎学力も大切ですが、それ以上にその人が高校3年間何をしてきたのかを大切にしているんですかね。知りませんけど。

 

 

2.AO入試に向いている人ってどんな人?

AO入試に出願する場合いちばん大切にされるのが、その人のAO入試への適性度です。

僕が実際に出願から受験の中で感じた「こういう人が向いているんだろうな」を2つ紹介します。

 

まず1つ目は、自己理解が深い人です。AO入試は一般入試と違い、試験の過程で自分自身をアピールしたり、ある事象に対して自分の意見を明確に伝えたりしなければいけません。なので、適性がある人というのは、そういうことが出来る人だと思います。例えば倫理の時間が好きな人や、英語のディベートの時間が他の教科より好きだった!なんて言う人は向いていると思います。

2つ目は、高校3年間で何か行動を起こしている人です。例えば、何かのボランティアに参加したりであるとか、地域に出て何かをした。はたまた、ロボットコンテストに出場しているとか。自分が出願したい学部に関連したことをやっていると、その学部への理解も深まるし、何より自分がやりたい事のためにこの学部を選んでいるんだなということが分かりやすいです。

この2点が既にできている人は、かなり向いていると思います。

 

 

3.出願前にやっておいたことが良いこと3選

AO出願前にしておくと、時間的余裕が出ることを3つだけ教えます。

 

・他人と比べない癖をつけておく

日常の中では学校のテストや部活など、他人と比べて自分の位置付けをしてしまいがちです。でも、AOは「俺が一番この大学に向いてるから入学させろ」っていう入試です。自分が一番でなければいけません。比べるなら、前の自分と比べてどうかです。他人と比べて負けても、自分が頑張れたらそれでいいんです。

 

・自分の考えを吐き出す場所をつくる

AO入試には、専門的な知識が必要だったりもしますが、それらをインプットするだけでは少し足りません。しっかりとインプットした情報を自分の言葉で理解する必要があります。そのためにブログや日記、ペットに話しかけるなど自分の考えを周りの目を気にせずに、どんなに分かりづらい言葉であっても吐き出してアウトプットすることが必要です。すぐに準備しましょう。

 

・生活する

体調が悪いと、アウトプットの質もインプットの質も落ちてしまいます。特にAO準備、日常の学校、センターの勉強となるととても忙しいです。なのできっちりと生活をして、自分の思考を整理しながらAO対策を進めましょう。とても大切です。

 

 

 

(だんだん書くのめんどくなってきたな。)(実はね。この記事書きながら、BGMにヤバイTシャツ屋さん流してるんですけど、そのおかげで1ミリも集中できないんですよね。)

 

 

4.一次試験編その1  志望理由書

志望理由書はいちばん楽です。

なんで入りたいかを書きましょう。ここからは、志望理由書に限ったことでは無いんですが、「常になぜ?を考え続けること」を大切にしてください。そうすることによって、「なぜ入りたいのか?」や「なぜその大学でなければいけないのか?」などの必要な材料や、明確にしておかなければいけないことが見えてきます。

少し僕の体験談をお話しします。僕が志望理由書を書くときに、担当の先生から「志望理由書に書くために、将来の明確な職業は決めておいた方がいい。」と言われました。しかし僕はAO入試に、自分がどんな職業に就きたいかは関係ないと思います。何故なら大学は「就職に有利になるから行く場所」ではないからです。将来的にラクがしたかったり安定を求めているなら、一般入試で合格した方が良いと思います。基礎学力はとても大事で、その通り全ての基礎だからです。大学が決まるの時期が早いことが魅力的に見えて、AO入試で出願しようとしている人もいると思いますが、結局AOも一般も中途半端になってしまうので一般の方が良いと思います。AO入試で本当に大切にしなければいけないのは「今の自分が何をやりたいのか」だけ。確かに自分の将来像が決まっていれば自分自身の今後の展望ははっきりします。しかし、AO入試に適性を持った人間は、将来の展望を捕らぬ狸の皮算用で考えるより、自分が何をしたいかや、1日後になのをするかなど確実な今を築きあげる方が向いていると思います。「AO入試は自分の将来が決まっていないと出願しづらい」と思っていた人は、意外とそうではないかもしれません。チャンスは誰にでもあるのでなんとかしましょう。

 

 

5.一次試験編その2  学習計画書編

多分AO入試で、一番最初に引っかかるのはここかもしれません。なぜなら何を書いていいか分からないから!

「学習計画書って、大学に入学した後の1週間の予定でも書くの?」

と僕は最初は思っていました。でも実際はそうではなくて、大学に入って4年間どのような研究や、今興味関心があることを深めていきますか?っていうことを書きます。学習計画書は意外と志望理由書と被る部分が出てきます。僕も3割くらいは同じようなことを、表現を変えながら書いていました。けれど、圧倒的な違いが学習計画書と志望理由書の間にはあります。それは、「未来志向で書くか、過去について書くか」という事です。

まず基本的に未来志向で書くのが学習計画書です。先ほども書いた通り、大学に入学した後にどうしたいか。というのが重視されます。なので、話のとっかかりの部分だけは、志望理由書と同じような構成にしてそこから未来の話に繋げていく。といった書き方を僕はしました。そうする事で、同時に提出することが多いこの2つを差別化しつつ、自分のバックグラウンドや大学への情熱を関連付けて説明出来ます。

 

 

6.受験期間中の過ごし方

ここで一旦休憩しましょう。ホントに。書くのも疲れました。読むのも疲れたでしょう?

受験期間中の過ごし方です。

僕はほんっとにセンター対策をしていませんでした。なので毎日家に帰って、好きな本を読んで、好きな音楽を聴いて過ごしました。というのも僕の考えでは、高校3年間で感性を育てたい。という考えだったんですね。なので社会系のイベントに出たり、大学の先生とかとお話をしつつ、他はほとんど何もしないという選択肢をとりました。

結果センターで落ちましたが、今のところ今後に困っていないし自分の中に学歴コンプレックスも無いので、この選択は正解だったと思います。ですが、なるべく真似しない方がいいです。(僕という人間の希少価値も下がるので)

 

 

7.二次試験編その1  小論文の書き方

小論文は楽しいですね。こんなに楽しい試験あっていいんですかね。練習の段階からたくさん本物の文章を読めて、それをアウトプットするのが試験だなんて贅沢ですよね。

 

という感じに、小論文は楽しみましょう。AO入試で出願するくらいですから、学問が好きという前提に依りますが、実際に小論文の練習や、本番で出てくる文章というものは基本的にその学部に関係ある文章ですので、自分の興味関心ともマッチしてきます。ここで得た知識自体は、もし仮にAOで落ちたとしても使える知識なので楽しむことが一番です。

具体的な書き方に関してですが、ここでも、なぜ?という問いを駆使しながら、提示される問題の本質を覗くようにしましょう。600字程度の小論文であれば、表面上の問題、本質的問題、それを受けて自分の考え、の三つで構成するのが良いでしょう。その時に、自分の体験は入れない、若しくは最小限にしましょう。そうでないと、提起された問題への回答が薄れてしまって、本来伝えるべきことや伝えたいことからずれてしまうからです。なるべく問題文や、資料として提示されている文章の範囲で考えを広げたり、根拠を提示する方が良いです。しっかり元がわかる根拠こそ学問で大切にされる型だからであり、入学後のスムーズな学習もアピールできます。

 

 

8.二次試験編その2  面接で何をアピールすればいいの?

知りません。あなたが3年間勉強ではなく、学問的に頑張ってきたことを思う存分アピールしてください。ここまでくれば、今までの試験の総集編みたいなものです。ここまでで明確にしてきた自分の姿や、バックグラウンド、学問に対する熱量をぶつければゴリ押しできます。僕なんて面接本番で、震災の話を振られて泣いたけどなんとかなりました。細かいテクニックなんかよりも自分のパッションを最優先しましょう。

とりあえず、面接練習はやればやるほど良いですが、本番になると考えていたことが飛びます。頭の中が真っ白になります。なので、練習の段階から本番は頭真っ白になることも考慮しながら練習しましょう。(本当に)

 

 

9.三次試験(センター試験)がある人へ

その大学に入りたいならちゃんと勉強しましょう。

落ちます。

これ読んでないで勉強した方が得です。

AOの準備をしながらセンターの準備は大変ですが頑張ってください!

 

 

10.まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございます。いかがだったでしょうか?

最後にまとめたいと思います。AO入試で大切なのはこの3つです。

 

・自分が今やりたいことや、やりたい学問を明確にする。

・「なぜ?」の問いで本質を見る。

・自分をアピールする為にも、自分の感性を大切にする。

 

 

 

ここから先が、多分一番大切です。

 

 

AO入試センター試験がないからといって、楽な試験ではありません。入念な準備と膨大な自己対話が必要な入試形態です。それらが苦痛な人は一般より苦手かも知れません。

中でも自己対話がとても大変です。この自己対話のために僕は、何回も言っていますが「なぜ?」の問いを使いました。

こうすることで、いろいろながわかります。自分とAO入試の距離、自分と大学の距離、自分とアドミッションポリシーとの距離、自分と生活の距離。この距離をどれだけ正確に測って、冷静に見つめられるかが肝心です。そのために大量のアウトプットとインプットをして悩み続けてください。

AOは正解の見えない入試です。「ここをこうしたら満点」なんていうのがありません。普段学校で生活していると、テストや部活などどうしても他人と比べるしかないことがあります。しかし自分自身で無い正解を見つけるために、砂の中でクロールする必要があります。

その時に少しだけ学校以外の外の世界とつながりを作っていくことが大切です。家族や周りの大人。応援してくれる地域の人たち。こういう人たちとの繋がりは、常に明るい影響を僕たちに与えてくれます。僕にメッセージをくれれば、そういった大人と繋げることもできます。これらは、面接のためや、小論文のためにやることでは無いです。自分の為にこういうことをできる人がAO入試に向いているのです。なのでこういったことは出願前に、なんなら志望校を決める前にやっておいたほうが良いです。そうすることで困っても誰かに頼ることができます。最初から全部、一人で悩む必要はないです。

 

AOで出願するくらいですから、好奇心がある人が多いでしょうが、出願前に興味がある事にはなんでもチャレンジしてみて下さい。入試が終わったらあとは卒業だけです。青春できるのも、高校生特権でなんでも出来るのも、自由な学びが保証されているのも本当はあと少しなんです。先延ばしにしているといつまでもやらないですからね。僕も、部屋掃除をずっと先延ばしにしています。

そうやって挑戦したことは、AO入試という近場の出来事だけでなく、人生という大きな括りで見たときにも、確実に有意義な体験です。留学も良いでしょうし、ずっと気になっていた本を買うのもいいかもしれません。楽器を始めるのも、最近買っていなかった少年ジャンプを買うことも。

そういった行動を積み重ねていった先に「自分が本当にやりたいこと」があるはずです。働きたくなかったら働かなければいいんです。僕は学校の先生ではないので、どんどん無責任なことを言いますが、自分の決断の真意を理解して、納得できるのは自分自身だけです。あなたがそうやって見つけた先の決断がAO入試で、僕がこの記事を通してそのお手伝いをできたのならとても幸せです。

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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